琅琊榜.風中の縁

砂の枷7 (『琅琊榜』『風中奇縁』)

 ←琅琊榜人形劇w →妒忌 (『琅琊榜』 #54)
書きかけてずっと放置してたやつを仕上げました。
喀血、失明、記憶喪失は、三種の神器なので、ついつい繰り返し使ってしまう芸のなさww
だって好きなんだもーん。


「その眼はどうしたのだ」
 蒙摯にそう尋ねられて、藺晨は軽く眉間に皺を寄せる。
 「一時的なものだ。気にするな」
 「‥‥‥ならば良いが」
 眼だけではない。藺晨の内功が弱っていることに気づかぬ蒙摯ではなかろう。
 「その目で、馬を駆ってきたのか」
 こんなふうに気遣われるのは、性に合わない。
 「走るのは馬だ。わたしの目が開いていようがいまいが、関係あるまい」
 「それはそうだが」
 「飛流に先導させた。あとは馬任せだ」
 それは確かに、まことであったが。
 「わざわざ病を押して金陵に出てきたのは何の用だ?」 
 病だなどと言われて、藺晨は一層顔をしかめた。
 「―――人を、探している」
 「人を?」
 「男だ‥‥‥」
 藺晨は一瞬ためらってから、息を吐く。 
 「‥‥‥長蘇に、すこし似ているかもしれぬ」
 蒙摯が息をのむ。
 「小殊に、だと?」
 藺晨には見えぬが、太い眉の下で、蒙摯の眼が大きく見開かれた。
 「―――おい」
と、蒙摯がいう。
 「ここが大事だぞ? 小殊に似ているのは『すこし』か? もしや、瓜二つなのではあるまいな?」
 詰め寄る蒙摯の声にただならぬ狼狽を感じて、逆に藺晨のほうが浮足立って蒙摯の肩を掴む。蒙摯の表情の見えぬのが歯がゆい。
 「まさか、会ったのか。莫循に」
 「莫循というのか、あの男は。ならば‥‥‥、あれは本当に、小殊ではないのだな?」
 ええい、と藺晨は苛立つ。こちらの問いに答えてくれるのが先ではないかと。
 「どこにいる? 無事なのだろうな? すぐに会わせろ!」
 蒙摯の肩を掴む手に、我知らず力がこもった。蒙摯がたじろいだのがわかる。
 「おいおい、落ち着け。おぬしらしくもない。病で気持ちがとがっているのか?」
 病などではない。身の内に毒を残した莫循の為、解毒薬を藺晨は己で試したのだ。薬は出来上がったが、藺晨は強い副作用に見舞われたのである。毒は毒を以て制すという。解毒薬にもまた、強い毒性があった。
 そして、回復せぬ内に、此度の騒動が持ち上がったのだ。
 藺晨は、いつになく焦っていた。己の身体が万全でないことが、これほどまでに不安なものとは知らなかった。亡くなった友は、永い患いの中でさぞかし心細い思いをしたのであろうと、今更ながらに思う。
 「―――頼む。莫循に会わせてくれ」
 藺晨は蒙摯の肩を掴んだ手を放すと、我にも似ず、頭を下げていた。
 見えぬから、できたことやもしれぬ。相手の顔を目にしては、頭など下げる気にはならなかったろう。
 困ったように蒙摯は小さく唸ったが、やがてしかたなさげに言った。
 「‥‥‥あの男ならば、陛下のところだ」
 藺晨は、見えぬ目を少し瞠った。
 「陛‥‥‥、蕭景琰か」
 「こらこらこら。気安く陛下のお名を口にするな。‥‥‥と、おい、どこへ行く?」
 皆まで聞かず踵を返した藺晨の腕を、慌てて蒙摯が引き戻そうとする。
 「莫循を―――、連れ戻さねば」
 「皇宮へ乗り込む気か」
 蒙摯の呆れた声が、藺晨の苛立ちを募らせた。
 「蕭景琰のもとになど、置いておけるか」
 「待て待て。力ずくで押し通る気か? 貴殿ほど頭のよい男が力業とは、余裕のないのにもほどがある」
 「ならば」
と、藺晨は蒙摯の手を振り払って足を留めた。 
 「ならば、おぬしが連れ戻してくれるというのか? おぬしならば皇宮への出入りとて容易い」
 わかっているのだ。正面から皇宮へ乗り込むなど、下策もよいところだ。皇帝に会うどころか、宮門をくぐることさえ出来はすまい。軽功を使って忍び入るにしても、今の身体では心許なかった。それならば、まだるこしくとも筋を通して莫循を返してもらうほかはない。
 蒙摯の大袈裟なため息が聞こえる。
 「とりあえず事情を聞かせてくれ。わたしから陛下に話して、莫循どのをお返しいただくしかなかろう。なにしろ‥‥‥」
 蒙摯はいったん言葉を切って、それからまた低く唸る。
 「なにしろ、陛下はあの男が小殊だと信じこんでおいでだ。いや、わたしとて、今の今までそう思っていた」
 藺晨は眉を顰め、少し首を捻った。
 「―――莫循は、名乗らなかったのか」
 そういえば、蒙摯は莫循という名を初めて聞いたようだったではないか。
 いやな胸騒ぎに、藺晨は奥歯を噛みしめる。
 「いや、名乗らなかったのではなく、名乗れなんだのだ」
 蒙摯らしくもない、もって回った言いように、藺晨の胸がざわつく。
 「どういうことだ」
 実は、と蒙摯が言った。
 「莫循どのは、夏冬の乗った馬に跳ねられて―――」
 「なんだと‥‥‥?」
 一瞬。
 真っ暗なはずの視界が、更に黒く塗りつぶされた気がした。
 ぐらり、と藺晨の身体が傾ぐ。
 「おい、閣主どの」
 「―――莫循‥‥‥」
 いま、倒れてはならぬ。莫循の無事を確かめるまでは。そう思うのに、更に深い闇が、降りてくる。
 「藺閣主!」
 蒙摯の声が、遠くなった。



   * * *



 あれは、三日前のことだ。
 「飛流」
 飛流の足音が、ぺたぺたと近づいてくる。飛流ほどの武功の者であれば、無暗に足音など立てずに歩けようものだが、不満を露わにするために、わざとそうやって足音を立てながらやってくるのだと、藺晨は無論わかっている。
 このところ、日に何度も呼びつけられることに、飛流はすっかり閉口しているのだ。
 「遅い。呼ばれたらすぐに来んか」
 答えはない。頬を膨らませている顔が目に浮かぶ。 
 それから、いーっと口を左右に引いて、ついでに舌を出して見せるさまも。
 「飛流」
と、低い声で藺晨は言った。
 「見えておらぬと思ったら大間違いだ。お前のしそうなことくらい全部お見通しだぞ」
 えっ、と飛流は口を押さえたようだ。
 まったく、と可笑しくなる。いつまでたっても子供だ。
 「飛流。吉さんのところへ行って、いつものだんご汁をつくってもらってこい。どうもあれを食わねば、落ち着かぬ」
 「―――じき朝ご飯だよ。循哥哥に怒られる」
 「薬草臭い粥には飽き飽きだ。いいから、行ってこい」
 飛流はしばらく迷っているふうだったが、しぶしぶ部屋を出て行った。
 入れ替わるようにやってきた衣擦れの音に、藺晨はわずかに相好を崩した。
 「藺晨」
と、涼やかだが少し不機嫌な声がした。莫循である。
 「寝ているように、言ったはずだが」
 咎めるような声音がむしろ愛しいが、藺晨は殊更に顔をしかめて見せた。
 「いい加減にしてくれ。一日中寝てばかりいては腰が痛くてかなわん。少しは好きにさせろ」
 「貴方は病人なのだぞ」
 そばに座った莫循が、苦り切った声で言う。 
 「大人しくしていてくれねば‥‥‥」
 すこし口ごもってから、莫循はすこし声を落とした。
 「わたしは‥‥‥、気が気ではない」
 今しがたまでの苛立った声音とは違う、気弱な、どこか甘えを含んだ調子だ。
 「ほう。随分可愛いことを」
 藺晨は思わず頬を緩めた。
 「病人には早く元気になってもらいたいだけだ」
 幾分語気を強めて、莫循がそう答えた。
 「お前こそ」
と、藺晨は相手の膝へ手を伸ばす。
 「ろくに寝ておらぬだろう。声が少しかすれている。もっとゆっくり眠っていればよかったものを」
 「眠ってなど‥‥‥」
 わかっている。朝早くから、自分のために薬を作っていたのだろう。莫循の身体からは、薬草の匂いが強く香った。
 「放っておいても、毒気が抜ければ自然に治る」
 それに、と 藺晨は言った。
 「飛流の熙日訣で毒はあらかた抑え込めている」
 飛流と気を通わせて、朝な夕なに気血を整えているのだ。
 「だが、まだ目が見えぬではないか」
 気がかりそうな莫循の声に、藺晨はその手を探り当てて握る。
 「日にち薬というものだ。あまり気を揉むな」
 そう言い聞かせようとしたが。
 「―――貴方の、役に立ちたいのだ」
 莫循のもう一方の手が、藺晨の手にそっと添えられた。その上へ、藺晨もまた空いた手を重ねる。
 「役に立っているとも」
 気休めではなく、藺晨は本心からそう言った。
 莫循がそばにいてくれるだけで、ひどく心が安らいだのだ。


   * * *


 莫循が頭を浮かせたのに気づいて、藺晨はみじろいだ。
 「なんだ? まだ夜中だぞ」
 そう言って、左手で莫循の寝衣の袖を引く。低い笑い声がした。
 「別に起き出そうというわけではない。ただ‥‥‥」
 右のかいなに莫循の指先が滑る。 
 「ただ、‥‥‥あなたの腕が疲れはせぬかと」
 腕枕で眠り込んだことを、恥じるような声音であった。
 「随分殊勝なことを言うではないか。さんざんわたしの上で‥‥‥」
 「藺晨」
 言いかけた言葉を遮られて、藺晨は苦笑いをする。莫循の指が、つれなく右腕から離れた。
 「貴方に無理をさせぬようにと思うゆえ、わたしが上に‥‥‥」
 それ以上いうのも照れくさいらしく、莫循は不機嫌な声音のまま口をつぐんだ。
 「なかなかよかっただろう? 自身の重みで常より深く―――」
 「藺晨!」
 今度こそ険しい声でたしなめられて、藺晨は吹き出した。
 「わかったわかった。いいから来い」
 褥の上に伸ばした右腕で、とんとんと敷布を叩いていざなう。莫循はためらうのか、なかなか頭を落とす気配がない。
 「わたしの腕が枕では不服だと?」
 「‥‥‥そうではないが、少し痩せたゆえ、申し訳ない気持ちになる」
 ひそやかに、莫循がそう答えた。
 「お前とて痩せた。おあいこだろう」
 藺晨は笑って手を差し伸べ、莫循の身体を引き寄せる。
 すとん、と腕の上へ落ちてきた莫循の頭の重みが心地よくて、藺晨はまた、眠りに引き込まれる。
 とろとろと。
 
 幸せな気持ちで微睡んでいたはずであった。
 目覚めが訪れると共に、俄かに胸騒ぎがして、藺晨は尚も眠りの中へ逃げ込もうとしたが。
 煎じすぎた薬草のひどい匂いに、藺晨はしぶしぶ頭を起こしかける。
 莫循なら、こんな失敗をするはずがない。飛流‥‥‥、いや―――。
 そこまで考えて、ようやく藺晨はすっかり目を覚ました。



 「まさかおぬしの世話になるとは、思いもしなかった」
 少し鼻を押さえながら、藺晨はそう言った。蒙摯の許へ転がり込んで既に丸一日あまり、眠ったり目覚めたりを繰り返している。
 哪里哪里と、蒙摯は気安い調子で答えた。
 「いつぞやは、閣主どのには色々苦労を掛けたゆえ、いつか報いねばならんと思っていた。丁度よい」
 「わたしは苦労などした覚えはないぞ」
 長蘇のために骨をおったことを、すこしも苦労だとは思わない。梁のためにしたことではない。ましてや、蒙摯のためにしたはずもなかった。
 蒙摯が差し出してきた薬湯から、藺晨は思わず顔を背けた。
 「この臭い代物を飲めというのか。一体、何刻煮詰めたのだ」
 「うん? 少々煮出しすぎたか」
 この匂いに動じぬとは、この男の鼻はどうなっているのかと、藺晨はあきれ果てる。とはいえ、今はこの男が頼りだ。
 「莫循は、‥‥‥無事なのだろうな」
 「ああ、元気にしている。ただ昨夜も話した通り、頭を打って、ところどころ記憶が曖昧でな」
 藺晨は眉を寄せた。
 莫循は、この世界の住人ではない。もともとこの世で身の置き所がないのだ。その上、更に記憶がさだかでなくなっているなら、さぞ心細い思いをしているに違いなかった。
 すぐにも駆けつけて、安心させてやりたいと思うが、それもままならぬ。 

 ふわり、と臥室に風が入った。
 薬湯の匂いがいくらか散って、藺晨はほっと息をつく。
 「藺晨哥哥」
 部屋に入ってきたのが飛流だと察するや否や、ばさっと鼻先に突き付けられたものがある。
 摘み取られた枝の匂いと、優しい花の香りがした。
 「―――なんだ、わたしに花か?」
 少し身体を引いて、藺晨は飛流の手から花の束を受け取る。
 「ほう。飛流はなかなか心憎い真似をするではないか」
と、蒙摯が面白そうに笑った。
 「長蘇のために花を摘むことを教えたのでな。臥せっていれば花で見舞うものだと心得ているのだろう」
 なるほど、と蒙摯は納得したが、長蘇にならばこんな乱暴な手渡し方などしなかったものを、と藺晨は苦笑いせずにいられない。
 「ところでその、莫循‥‥‥どの、だが」
 と、蒙摯が言った。
 「おぬしが眠っている間に、参内してきた」
 ああ、自分はまただいぶ長く眠っていたのかと、藺晨は少々己に嫌気がさす。こんなことなら、もっと真面目に養生して、恢復に努めるのであった。ついつい不摂生をした。莫循が心配して世話を焼いてくれるのが心地よかったせいもある。金陵まで馬を飛ばしたくらいで音を上げるようでは、長蘇があの世で笑っているだろう。
 「陛下に事の次第をお伝えしたのだが」
 藺晨は、見えもせぬ目を蒙摯から逸らせた。梅長蘇の最期は、この自分と飛流が看とったのだ。蒙摯や宮羽にさえ、長蘇は己の死に際を見せたがらなかった。それゆえ、夜更けに密かに軍営から連れ出したのである。
 長蘇は親しい者たちへ律儀に文を遺したが、それでも蕭景琰はその死を信じたくはなかったに違いない。骸を目にした自分や飛流でさえ、初めて莫循を見たときには、長蘇が還ってきたのかと思ったのだ。
 「皇帝は、なんと?」
 半ば答えはわかっていたが。
 ―――蒙摯の深いため息が聞こえた。
 「あれは小殊に間違いないと、その一点張りで埒が明かん。そうやすやすとは、手放されるお気持ちになれぬようだ」
 「―――だろうな」
 蒙摯を頼りはしたものの、そう容易く事が運ぶとは藺晨ももとより思っておらぬ。
 「どうする?」
 蒙摯が声を低めてそう問うてきた。琅琊閣閣主に解けぬ難題はないと、信じ込んでいるようだ。
 策を練る、と答えはしたものの。
 今すぐ。
 会いたい、と思わずにはおれぬのだった。   



   * * * * *



 「どこへ?」
 臥室を出たところで、景琰に見とがめられた。
 蕭景琰。この国の、皇帝だという。
 この国? と、考えるとき、決まって頭が痛む。
 自分は、この国で生まれ育ったのだと、景琰は教えてくれた。
 『お前はわたしの従弟にして、名将・林燮の一人息子だ』
 そう教えられたが、どこか腑に落ちぬままだ。
 「いえ。何やら物々しい音がしたものですから、こんな真夜中に何事かと‥‥‥」
 寝間着の上に袍を羽織り、太監を従えた景琰に、莫循はそう答えた。皇帝だと言うこの男に、怖じることもなく接する自分は、やはり皇族の血を引く者なのであろうか。
 大勢の足音。
 怒号に混じって、剣戟の音さえわずかに聞こえてくる。
 それにはまるで気にも留めぬふうに、景琰は幾分威圧するように、顎を上げた。
 「見に行く必要はない。じきに静まる」
 景琰の表情は、ひどく冷たい。
 自分が臥室の牀台の上で初めて目覚めたとき、この男は子供のように泣いたのだ。恥じもてらいもなく泣かれて、抱きしめられた。見覚えはなかったが、温かい気持ちにさせられたのである。
 己の名さえ思い出せぬ自分に、景琰は辛抱強く様々なことを教えてくれた。一国の主だというのに、奢った素振りもなく労りに満ちたさまが好もしかった。
 が、今宵の景琰は。
 「何が起こっているのです? なにゆえわたしに見せぬのか」
 何かがおかしい。
 これほどの騒動だというのに、景琰は落ち着き払っている。それはむしろ不自然に見えた。
 「見せぬのではない。見る必要がないと言っている」
 とりつく島もないような、抑揚のない物言いだった。
 我知らず、かぶりを振ってしまう。
 「‥‥‥必要がないかどうかは、わたしが決める」
 この騒ぎのもとを、知らねばならぬ気がした。
 ぬくぬくと、一国の皇帝に守られていることへの違和感。
 違う、と思った。
 支えたい相手が、いる。
 支え合いたい誰かの影が、瞼の奥をかすめた。
 景琰では、ない。  
 剣戟の音が、近づいてくる。胸が、ざわついた。
 「曲者がひとり、紛れ込んだだけだ。間もなく取り押さえられる」
 昼間、あれほど優しく温和だった景琰が、冷ややかにそう言う。
 (誰が―――)
 こんな皇宮の奥深くまで、ただ一人で?
 胸が、早鐘を打つ。 
 そして。

 「―――莫循!」

 遠く呼ばわってくるその声に。
 びくっと身体が震えた。

 「莫循!どこだ!」

 この声を。
 自分は知っている。

 懐かしい。
 慕わしい。
 
 「―――莫循とは、誰のことです」
 景琰に問う声が、震えた。
 景琰は心持ち目を眇める。
 「‥‥‥さあ。太監のひとりに、そんな者がいたやもしれぬ」
 
 ―――違う。
 ひとりでに、首が左右に振られる。
 ゆるゆると。
 そして、やがて激しく。
 「違う!」
 思わず声を荒げていた。無表情なままだった景琰の眉が、わずかにひそめられた。
 「ならば何だ」
 景琰の瞳が、心許なげに揺れた。
 『小殊。お前は小殊だ。わたしの従弟であり、幼馴染みで、無二の友だ』
 やっと戻ってきてくれたのだな、と泣いて喜んだ顔を、思い出す。出来ることなら、こんな不安な目を、させたくはない。
 だが。
 「‥‥‥その名には、聞き覚えがある」
 莫循、と。
 あの声で、幾度もそう呼ばれた。
 そうだ。呼ばれたのはこの自分にほかならぬ。

 「莫循! わたしだ! 藺晨だ!」

 声が。
 次第に迫ってくる。

 「藺晨‥‥‥」

 藺晨、と。
 藺晨というのか、声の主は。

 胸が、苦しくなった。

 「そなたには関係のない男だ」
と、景琰が言った。
 「―――うそだ」
 そんなはずはない。
 関係のない男の声に、こうも胸が苦しくなるものか。

 「藺晨‥‥‥」
 壁伝いに、声のしたほうへ足を運ぶ。
 足は、思うようにいうことをきかない。
 それでも、壁にすがって、足を引きずりながら進む。引き留めようとした景琰の手を、思わず振り払った。

 この両脚を、いたわってくれた男。
 『わたしの薬は、効果覿面であったろう?』
 そんな言葉が耳によみがえる。
 そうだ。この脚は、ついこの間まで、立ち上がることさえできなかったのだ。
 切り落とすしかなかった両脚を、救ってくれたのは。―――己の身をなげうって、この脚を守ってくれたのは。
 
 長い廊下の先の薄闇に、転がり出るようにして数多の人影が現れる。微かな燭台の灯りに、渠らが手に手に持った得物が鈍く閃く。

 一目で、わかった。
 あれが、―――藺晨だ。

 白い衣を翻し、長い髪を乱して。
 涙が、こぼれた。

 思わず、景琰を振り返った。
 「お願いです。あの者を、どうぞお許しくださいませ」
 こうして皇帝の寝所近くまで足を踏み入れ、これだけの騒動を起こしたからには、ただですむとは思われぬ。しかし。
 景琰のそばへ、膝をつく。
 「なんなりと願いを叶えてくださると、そうお約束いただきました。どうかあの者を、お助けください」
 昼間、景琰は言ったのだ。
 『こうしてお前と共に過ごせるとは夢のようだ。望みがあれば何なりと言ってくれ。お前の願いならば、何でも叶えてやりたい』
 景琰が大切に想う『小殊』でない自分が、願いをかなえてもらおうなどとは厚かましいにもほどがあるとは思ったが。今はその約束にすがるしかない。
 「景琰! 頼む。あの男を、助けてくれ」
 狡い、と思う。
 この男を景琰と呼んでよいのは、きっと『小殊』だけなのだろう。その『小殊』と同じ顔、同じ声で、「景琰」と呼んで望みを口にするなど、卑怯この上ない。それでも、願わずにはいられなかった。
 
 見上げれば、景琰はただ黙って自分を見下ろしている。その眼は悲しみに満ちていた。
 『小殊』ではないのだと、景琰にはもうわかっているはずだ。
 
 景琰は、目を閉じた。顎をあげ、深く息を吸う。
 そうしてゆっくりと息を吐きだしてから、言ったのだ。

 「鎮めよ」
 
 自分に言われたのだと、そばにいた太監は少し遅れて気づいたようだ。
 「は?」
 「剣をおさめさせよ」
 ようやく主の言葉の意味を理解して、太監はあたふたと廊下の先へ駆け寄っていく。
 「み、皆のもの、剣を引いて鎮まれ。陛下の仰せである」
 剣を抜いて戦う武人たちのそばへ寄るもならず、おっかなびっくり太監は声を張った。
 その場にいた者たちが、一斉に振り返った。
 蕭景琰の姿を見るなり、剣を持った手を背に回し、ひざまづいて低頭する。
 ただ独り、藺晨だけが剣を提げたままそこに立っていた。
 いや、立っていられたのはほんの一呼吸二呼吸の間で。
 その身体がぐらりと傾ぎ、藺晨は剣を杖に片膝をつく。

 「藺晨!」

 たまらず、駆け寄った。
 近くで見ると、白い衣は既にあちこち裂け、血がにじんでいた。少しばかり息を弾ませ、藺晨はそれでも顔を上げて微笑んだ。
 「莫循。しばらく会わぬが、元気にしていたか」
 こんなときに、呑気な物言いだ。
 そして、気づいた。この男。目が、見えぬのだと。
 
 ―――思い出した。
 自分の脚と引き換えに、この男は盲いたのだ。

 「わたしが薬を届けたかったのは‥‥‥。藺晨、貴方だったのだな」

 藺晨の薬を作るため、希少な薬材を贖いに金陵まで出てきたのだ。そうして薬を手に入れて戻ろうとしたとき、たまたま、早馬を駆ってきた女武者に出くわした。不自由な脚ゆえに、ほんの一拍よけるのが間に合わなかったのだ。

 我慢できずに、藺晨を抱きしめた。
 守りたかったのは。
 支え合いたかったのは、この男にほかならぬ。
 
 「莫循‥‥‥」
 温かい、声音でそう呼ばれた。
 切れ切れだった記憶の断片が、驚くほど滑らかにつながる。
 
 「ほかの何を忘れても構わん。だが‥‥‥、わたしのことだけは、忘れるな」
 ゆったりとした、優しい口調だ。
 「いいか―――。わたしのことは、忘れてくれるな」
 微かに笑いを含んだ余裕ありげな物言いとは裏腹に、そこににじんだ悲痛な響きが、莫循の胸を締め付けた。
 「藺晨。すまぬ。―――すまぬ。もう忘れぬ。もう、離れぬゆえ―――」
 藺晨の頭を抱き寄せ、莫循はその乱れた髪を撫で続けた。



   * * *



 「飛流、また庭の花を摘んだのか」
 莫循の声がして、蒙摯は振り返った。
 「他人の家の花を勝手に摘んではならぬと、何度言ったらわかるのだ」
 莫循と飛流の様子に、蒙摯は目を細めた。
 「ああしていると、本当に小殊が生き返ったようだな」
 牀台のへりに腰かけていた藺晨は、軽く笑った。
 「長蘇なら、叱りはせん」
 長蘇は飛流に甘かった。莫循も飛流のことは可愛がっているが、生真面目な気性ゆえに躾を試みているようだ。いまのところ、あまり功を奏しているようには思えぬが。
 「藺晨哥哥」
 飛流が莫循の小言から逃げてくる。花の束が、差し出された。
 「その白いのを一本くらい、蒙大哥にも進呈してはどうだ?」
 「ん‥‥‥」
 少ししぶってから、飛流は白い花を一本、束の中から引き抜いて蒙摯に渡した。
 莫循がこちらへやってくる。松葉杖はついているが、随分動きが滑らかになったようだ。
 「藺晨? 今、白いのをと言ったか? ―――見えているのか?」
 怪訝そうに尋ねる。
 藺晨は苦笑した。
 「まだ、ぼんやりとだがな」
 飛流が不思議そうに、藺晨と花と莫循の顔を見比べ、首をかしげる。
 「飛流のこと、見える?」
 顔を近づけてきて、飛流はそう問う。
 「大体はな。ここが鼻で、ここが耳だ」
 「痛いっ!」
 鼻と耳をぎゅっと掴んでやると、飛流が悲鳴を上げて飛びのいた。そうでなくても、皇宮へ乗り込むのにつれて行かなかったことを、飛流はまだ少しばかり拗ねているのだ。抱えていた花束を、結局ぜんぶ蒙摯に押し付けると、膨れ面で部屋を出て行った。
 それを少し苦笑いして見送ってから、莫循は藺晨に向き直る。
 「わたしの顔も‥‥‥、見えるのか?」
 疑わしそうに莫循がそう尋ねる。藺晨は笑った。
 「飛流が見えて、お前が見えぬ道理がない」
 そう答えて、藺晨は小さく手招きした。
 「もう少し近くへ来い」
 「‥‥‥」
 傍へ身をかがめてきた莫循の腕を、藺晨は強く引いた。
 「あっ」
 脚を強く踏ん張ることの出来ない莫循は、いともたやすく藺晨の膝へ倒れ込む。
 「相変わらず、綺麗な顔だな」
 膝の上へ莫循を抱き上げて、藺晨は顔と顔とを近づけた。
 「埒もないことを―――」
 莫循が少し視線を泳がせる。
 「まことのことを言って何が悪い。―――こうしたくなる」
 しばらくぶりの、くちづけだった。

 ―――ごほん
と、蒙摯の咳払いが聞こえる。
 「ああ、すまんすまん。まだ目がすっかり治っておらぬゆえな、おぬしの姿が目にはいらなんだ」
 藺晨はしゃあしゃあと言ってのけた。
 「よく言う。邪魔者は退散するゆえ、勝手にやっていてくれ」
 慌てて出ていく蒙摯の後姿を、莫循は少し申し訳なさそうに見送っている。
 「あのかたには、随分世話をかけたものを」
 莫循にたしなめられるまでもない。藺晨とて、よくよくわかっている。
 あの夜、皇宮の奥まで手引きをしてくれたのは、ほかならぬ蒙摯である。皇宮を守る禁軍大統領としてあるまじき所業ではあったが、蒙摯はそれこそが皇帝を守ることと心得たのだ。
 『陛下とて、あの者が小殊ではないと、既に心の内では認めておいでなのだ。だが、どうしても手放すことがおできにならぬ。ああしてご自身の御心までも欺かれては、陛下にとっても決してよかろうはずがない』
 本来、蕭景琰の心は清い。清く真っ直ぐなその心をこそ、長蘇はあれほどに愛おしんだ。その蕭景琰が、己の寂しさを埋めるために、莫循を偽り、己の心をも偽り続ければ、清いがゆえにその心は病むだろう。ただでさえ、皇帝の位に就いた者は、疑心暗鬼に陥りやすい。心に罪悪感があれば、不安は一層深く大きくなる。長蘇は、皇帝がそうしたものに脅かされることを恐れた。蒙摯もまた、本能的にそれを知っている。
 気の毒に、と藺晨は素直にそう思った。藺晨もまた、初めて莫循に出遭った頃は、その面差しに長蘇の影を追い求めた。長蘇として扱おうとしたこともあった。だがそれは、莫循を傷つけ、自分をも傷つけたのだ。
 蒙摯は、そうした翳を、皇帝に負わせることを避けようとしたのだ。そのため、藺晨に手を貸した。流石に助太刀まではできぬが、と苦笑しながら。

 膝の上で大人しく抱かれていた莫循が、微かに笑った。
 「何がおかしい?」
 「いや‥‥‥。貴方があんな無茶をするとは思わなかったゆえ」
 「何が無茶なものか。大事なものを取り返すのに、遠慮などしておれるか」
 藺晨は笑って、蒙摯の言葉を思い出していた。
 『陛下は英明ゆえ、必ず丸くおさまる』
 その言葉には大して根拠もなかったが、藺晨もまたそう思っていた。蕭景琰が英明であるから、というより、藺晨は莫循を信じていた。莫循が自分を忘れ果てるはずがない。会えば必ず思い出す。ならば、莫循は皇帝のもとを去りたいと願うに違いなかった。
 林殊に生き写しの莫循から乞われれば、蕭景琰は決して非情にはなれまいことを藺晨は知っていた。百歩譲って、藺晨自身が罪に問われることになっても、莫循だけは自由の身にしてやれるに違いないと踏んだのだ。藺晨は莫循を信じ、そして蕭景琰の情義を信じたのだ。
 「貴方は正直だな」
 ぽつり、と莫循がそう言った。
 「わたしはかつて、愛する者をみすみす他人の手に奪われた」
 「ああ、そうだったな」
 自分の元から去った相手に、莫循はすべて捧げ尽くしたのだ。
 「もっと早く、己に素直になっていれば、彼女を失うことなどなかったのだ」
 莫循の言葉に、藺晨もまた苦く笑った。
 「わたしとて同じようなものだ。相手を大事に思うがあまり、己の心に蓋をした。茶化したり意地を張ったりせずに、もっと本音をぶつけていたなら、何かが違っていたのやもしれんと、そう思ったとて後の祭りだ」
 肌を重ねることはあっても、長蘇の心はやはり蕭景琰のもとにあった。たとえ身体をつなぐことは出来ても、蕭景琰を想う長蘇の心を、無理に己の物にすることが、どうしてもできなかったのだ。本気で乞えば、長蘇を苦しめることになると、あの頃、藺晨はそう思っていた。黙って待ち続け、長蘇が必要とするときに手を差し伸べられればよいと思っていたのだ。疲れ切っていた長蘇の心に、自分まで重い荷となってぶら下がりたくはなかった。
 だが、本当にそうだろうか、と今は思う。自分は臆病だっただけなのではないかと。
 「我らは、似た者同士だな」
と、莫循が力なく笑う。藺晨は莫循の頭を抱き寄せた。
 「だが、こうして出会った」
 「傷の舐めあいなら、御免だが」
 この期に及んで、そんな矜持を見せる莫循が愛おしい。
 「莫迦を言え。そんな辛気くさい真似をするものか。傷など放っておけばよい。癒えるものなら勝手に癒えようし、癒えぬならその痛みを大事に抱えて行けばよい」
 古傷は大切にとっておけばよいのだ。愛おしんだ人の思い出と共に。
 「藺晨」
 「もう二度と、失いたくないだけだ」
 わたしも、と莫循はうなづいた。
 「ならば、今は離れるな」
 「藺晨」
 今一度、莫循はわずかにうなづいたようだった。藺晨は莫循の身体を抱きしめた。
 「わたしも決して離しはせん」
 背伸びなどせず。身の丈に合った愛し方で、互いに支え合ってゆければと思う。
 「‥‥‥忘れはせぬ。病を押してわたしを取り戻しに来てくれたことを」
 腕の中、低く、莫循がそう言った。
 「そんなことは忘れても構わん。わたしが一番大事な男だと言うことさえ覚えていれば、それでよい」
 そう言うと、莫循は小さく笑った。
 「ずいぶんな自信だ」
 「わたしより大事な相手が?」
 藺晨がそう問うと、莫循は苦笑してかぶりをふりかけ、ふと首をかしげた。
 「なんだ、ほかに誰かいるとでも?」
 くすっと莫循が笑う。
 「飛流のことも、手放せぬな」
 藺晨は眉を寄せた。
 「飛流め、どこまでも忌々しいやつだ」
 「そんなことを言って、貴方とて目の中に入れても痛くないほど可愛がっているではないか」
 「誰がだ。あんなものを目の中に入れては、今度こそこの目が使い物にならなくなる」
 藺晨がぎゅっと目を閉じて見せると、その瞼に莫循の指が触れた。
 「ならば、わたしが生涯貴方の杖になろう」
 莫循の指の下で、藺晨はそっと目を開ける。
 「その足でか? わたしが杖になるの間違いでは?」
 莫循は可笑しそうに笑った。
 「ならば二人でよりかかりあえばよい」
 「二人でようよう一人前と言うわけか」
 肩をすくめた藺晨の首へ、莫循の両腕が回される。
 「いざとなれば、飛流が背負ってくれよう」
 「やれやれ、あれは体は丈夫だがここが弱いと来ている」
 藺晨は自分のこめかみの辺りを指さした。
 「二人どころか、三人で一人前だとでも?」
 うんざりしたように藺晨がそう言うと、莫循が軽く眉を上げた。
 「それでもよいではないか」
 莫循の微笑に、藺晨もまたつられて笑った。
 三人一緒ならば、越えられぬ困難とてあるまい。
 藺晨は瞬きした。  
 「幸い、わたしの目はこうして見えている」
 「わたしの脚も、随分よくなってきたろう?」
 ならば。
 何の憂いもないではないか。

 明日は、琅琊山へ帰る。
 長い間、琅琊閣を留守にしてしまった。莫循を伴って帰り、しばらくは琅琊山に腰を落ち着けよう。そのあとは、また廊州へ。
 当分、金陵へ来ることもないだろう。
 長蘇が愛したこの都は、いまのところ安泰だ。
 
 「久しぶりに、琅琊山の景色が見られる」
 藺晨は言った。
 この目に、住み慣れた懐かしい風景と、愛しい者たちの顔が映る。その幸せを、藺晨は改めてかみしめていた。

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~ Comment ~

幸せに

初めてコメントさせていただきます。
琅琊榜を探し求めてこちらのブログに漂着し、全てのお話を読ませていただいたところへの新作ありがとうございます❗

そして、藺晨と莫循に幸せを与えてくださってありがとうございました😆💕✨

こちらのブログのお話を読ませていだき、自分が腐女子とカテゴライズされる人間だと知りました。

ブログでのお話を頭にいれつつ、何度目かの琅琊榜録画リピートをしているところでございます。

何度目もおいしい❗琅琊榜

ホントにありがとうございます❤
これからも、思い付くまま新作をお待ちしております❗



>>眠いねこさま

コメントありがとうございます。
こういう二次創作を、鍵もかけずに垂れ流していていいのかなあと思いつつ
(そう思っていつでもここを引き払えるよう、
pixivに同じものを置いているのですが)、
こうして琅琊榜ファンの同士とお会いできるチャンスのために
ブログを続けている次第です♥

ほんと、琅琊榜は何度見ても色褪せることがなくて、
その都度、妄想を新たにできてしまう素晴らしいドラマですね!

お返事ありがとうございます🎵

pixivもいくつか見てみたのですが、どれも何となく私の中の琅琊榜とイメージが一致しないというか・・・


でも、遥歌はるかさんのお話は、どれも(特に誉王の毒蛇やこの砂の枷など)実際にはドラマで見たわけではないのに、映像が脳内で自然に動き出す感覚があって凄く好きです。
そして、映像だけでなく登場人物の心象風景のようなものも、「あぁ、きっとあの時そう思っていただろうなぁ」と自然に思える筆力に感嘆しています。


あぁ、興奮しすぎてるかも。こんなコメントで申し訳ありません。😱💦

これからも楽しみにしております。


>>眠いねこさん

嬉しいです♡
わたし自身はワリと雑食なんで、ほかのかたの二次も喜んで食べちゃうんですが、
自分の書くものの傾向はやはり決まっているようです。
とにかく「ドラマの琅琊榜ありき」なので、ベースは完全にそこで、
キャラクターも完全にドラマのキャスティングで想定しています。
なので、台詞を書くときも動きや表情を書くときも、
頭の中で俳優さんを動かしている感じ・・・・。
同じ二次創作をされるかたでも、ドラマからは独立して
独自の人物像や台詞回し、世界観を作り上げてゆかれるかたもおいででしょうし、
琅琊榜のように原作のあるものは、そちらの世界観を優先されるかたもおられるでしょう。
読まれるかたも、お好みは色々だと思いますので、
眠いねこさんが色々ある中からわたしの書くものを気に入ってくださったなら、
それはホントにホントに嬉しいことです♡
ありがとうございます♡

NoTitle

あー、幸せです!
遥歌さん、有難うございます!!
藺晨も莫循も、あるがままの自分で、幸せになって欲しい。
以前の相手に傷ついた分だけ、幸せになって欲しいです。

号泣したり幸せになったり、忙しいです、私(笑)

>>Rintzuさま

藺晨も九爺も、相手を思いやりすぎて苦い経験をしてしまってますからね。
今度はその思いやる気持ちを、ちゃんと相手に伝えてほしいです。

NoTitle

遥歌さんの作品は、哀しい終わり方だった人々にも、救いを与えて下さるので、とても慰められます。
想いを伝える、って大事なことですよね。

>>Rintzuさん

一番愛した人を手に入れることもできず、思い出しか手元に残らない人たちにも、
その思い出を悲しいものとして捨てては貰いたくない。
ちゃんとその思い出を抱いて、だけど次につなげてほしいなあと思うんです。
幸せになってほしい。

NoTitle

思い出も含めて、丸ごとその人なんでしょうね。
だから過去を否定しないでほしいです。
過去があるから、今の彼らがいるのだと。

遥歌さんの作品は、ちゃんとみんなに幸せがくるので、大好きです~💛

>>Rintzuさん

ありがとうこざいます!
わたしは自分が欠陥だらけの人間なので、
自分の書くお話の中の人たちは、せめて自分がこうありたいと思うような人たちでいてほしいです。
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